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4th January 2015

2015/01/04   -作品演奏会関連

 

皆様本年もどうぞ宜しくお願い致します。新年最初の投稿では旧作…《残花》(ピアノ・トリオのための作品)を振り返りたいと思います。

 

このタイトルは風姿花伝の前半に出てくる言葉からの着想。自分がまだタイトルに対するアイデアを持っていなかった時期の作品です。既に出ている《秘色の芳香》にしろ、この作品にしろ、その間に書かれた《残映の玲瓏》にしろ、結局は同じことを言っていて、それをどのように言い換えるか、という観点でそれぞれタイトルの作成に膨大な時間を費やしていました。次回からのものは一貫したタイトルのアイデアによるものか、直接的な由来があるものかのどちらかです。

 

ピアノという楽器はこの領域で活動している人間にとっておそらく最も難易度の高い楽器。理由は様々ありますが、その一つはこの楽器のために書かれた作品が星の数ほどある、ということのためでしょう。楽器と時代の調和に悩んでこそのこの領域ではありますが。

 

演奏された音もそうですが、それ以上にこの作品のスコアリングは明らかに私の昔の時代のもので、再考の余地有りだと、改めて聴き、思い返した次第です。

 

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28th December 2014

2014/12/28   -日常のあれこれ

 

フランスへと留学する際のはじめの荷物。それは必要最低限の範囲のものであるべきですが、様々な人が訝しむ荷物が多い私。自身でも優先順位のつけ方を間違えていることは自覚しています。2月の受験を終え帰国する際、先輩にスーツケースを一つ預かっていていただいていたのですが、9月にその中身を開け…半年前の自分はこんなものを持ってきていたのか、と自分でもびっくり。

 

そんなものの一つ、トランプ…子供のときから使っているJack Danielsのトランプ。トランプはフランス語ではCartes à jouer英語ではPlaying Cardsというそう。これは祖母の家にあったもので、子どもの頃よく遊んだ記憶があります。古いものであったり、物を長く使うことがどうやら好きなようである私は、自分の手に馴染んだこのようなものが身近にあることでそこはかとない安心感を得ることができます。

 

さて、いつの間にか年の瀬になりました。どうやら自分は人と比べて隣の芝生がやたらと青く見えるようで、演奏家の友人に対してはもちろんのこと、作曲家の友人に対しても日々負い目を感じながら過ごした4ヶ月。まだまだ問題は山積していますが、少しずつでも日々成長してゆかねばと自らを戒める次第です。皆々様大変お世話になりました、良いお年をお迎えください。

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23rd December 2014

2014/12/23   -日常のあれこれ

 

ホテルに泊まり、スーツケースを2個転がし、1つを預け、仮住まいで暮らし、新居に移り、預かり荷物を受け取り、銀行に行き、携帯を契約し、プリンターを買い、配達証明で郵便を送り、学校が始まり、シテユニに行き、バカンスを経て、フットサルをし、移民局に行き、クリスマスマーケットに行き…もちろんコンサートやバレエ、オペラにも行き………はやくも4ヶ月が経とうとしています。12月ならではのイベントのいくつかも行きましたが、それは1年後、2年後にまた書きます。

 

さて、ようやく事務手続きが終わったので振り返り…それぞれの手続きの詳細に関しては色んな方がウェブ上に書いているのでそれを後追いすることはしませんが、その全体の流れに関して書いてあるページは(もしかしたらあるのかもしれないけど)私には見つけられなかったので、仏留学の大まかな流れについて書きたいと思います。詳細は度重なるマイナーチェンジがあるでしょうが、大筋が変わることはないでしょう。

 

(0、仏学校の受け入れ証明)→1、キャンパスフランス→2、フランス大使館、ビザ→3、入居→4、滞在許可証→5、銀行口座開設→6、携帯電話契約→7、Navigo(ImagineR)の申請→8、アロカシオン(住宅)の申請

 

人によって順番は前後するかと思いますが、基本的にはこの順番で手続きが進むと思います。加えて住宅保険や社会保険などの手続きあり。

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13th November 2014

2014/11/13   -日常のあれこれ

 

のだめカンタービレは第10巻でパリへと舞台を移しますが、そこで主人公が通うのがパリ国立高等音楽院です。作中ではコンセルヴァトワールと表記されていますが、校舎の形からカフェテリアへ繋がる階段から忠実に再現されているので間違いなくこの学校がモデルなのでしょう。

 

未だになぜそうなのかはわからないのですが「コンセルヴァトワール」というカタカナはパリ国立高等音楽院のことを指すよう。ただ”Conservatoire”というフランス語の意味は「音楽学校」程度のものなのでフランスに数多ある…少なくとも公立の音楽学校の名前にはすべてConservatoireという単語が入っています。フランス語でパリ国立高等音楽院は、略字でCNSM(セーエヌエスエム)と呼ぶ人がとても多く、CNSMDP(セーエヌエスエムデーペー)やConservatoire de Parisという名前もしばしば使われます。一学年100人から150人程度で、日本人は各学年10人弱。

 

映画版のだめカンタービレはパリが舞台ですが、そこで撮影に使われているのがこの学校です。入り口頭上に学校名が記されているのですが…映画でも使われていたその箇所が最近新調されまして…おまけに国旗までつき…古い看板の写真を撮っておけばよかったと後悔。映画を見返せばいいか。

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27th October 2014

2014/10/27   -日常のあれこれ

 

気のゆるみかさては心労か、ともかくここ1週間ほどお付き合いした風邪がようやく抜けてきました。そんな風邪を吹き飛ばすかのような壮絶なインプロを昨日体験してきたので備忘録がてら。

 

写真は演奏会後の舞台上の様子。演奏者はZakir Hussain, tabla(タブラ)/Rakesh Chaurasia, bansuri(笛)/Sabir Khan, sarangi(弦楽器)/Abbos Kosimov, doyra(膜鳴楽器)/Deepak Bhatt, dhol(同)/Vijay S. Chavan, dholki(同)。日本語のウィキペディアのない楽器がほとんどですが、どの楽器の音色もとても親しみやすいもの。超絶技巧、という言葉は彼らのためにあるのではないのかと思えるほどに技巧的な時間が長かったですが、基本的には西洋のそれと同じ拍子感覚で構成されていたので、全体として非常に聞き心地のいい時間が続きました。

 

演奏に関しては…アンプリファイまで含め聴衆に届く音を完全にイメージしきれている、という点がなにより感嘆したところ。あとは時間構成の妙。これは書くことができない類のことなのですが。