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18th November 2015

2015/11/18   -日常のあれこれ

 

パリで起きた集団襲撃事件から数日が経ちました。

 

金曜の夜に襲撃がおき、その直後の土曜日の朝はやや人が少ないとは思いましたが、ほとんど普段通りの活気。私自身も野菜屋やスーパーマーケットに行きました。バイアスがかかっているのか、やっぱりフランスの人もこうした事件の直後だと買いだめするのかな、と思いましたが、土曜日に買いだめするのはごく普通の習慣なので、その延長なのでしょう(普段より多少量が多くなっていたとしても)。

 

日曜日には通りから出てメトロに乗りました。多少人は少ないかな、と思わないでもなかったですが、少なくない人数がメトロには乗っていました。あとこれは事件後からの全体的な傾向ですが、Colis suspect(不審物)でメトロが止まったり道が封鎖されたりすることが以前と比べて非常に多いです。

 

月曜から学校は通常通りに始まりました。1月もそうでしたが、事件直後の平日には正午に1分間の黙祷をする習慣がフランスにはあります。パリ国立高等音楽院の場合は学長がスピーチしたあとに全員で黙祷。こうした機会がたびたび訪れてはほしくないのですが…既に概ね街は通常通りに動いています。

 

普段の3投稿分程度書くことになりますが、続けて書きます。

 

私が住んでいる通りはいくつもの文化が混在しています。スーパーマーケット、野菜屋、パン屋、コーヒー屋やお茶屋、バーなどのフランス固有のものや、フランス企業、中華ス—パーや中華総菜店(韓国や日本のお店はおそらくありません)、インド料理屋、ハラルと看板に明記してあるイスラム系の肉屋やケバブ屋、アメリカ由来のハンバーガー屋など。これらが1つの通りの中に数えきれないほど並んでいます。この地域は安い飲み屋があることで知られており、どのお店も一体どこから人が来るのかと思うほどに賑わっています。クリスマスだろうが新年だろうが、ほとんどのお店は営業しており、フランスっぽくないといえばフランスっぽくない通り(クリスマスや新年には閑散とする、というフランスの描写がありますが、そのような地域もたくさんあります)。

 

余談なのですが、形容詞の話。「イスラム教の」という意味にはmusulmanという単語を使うのに対して、「イスラム原理主義(イスラム国)の」という意味にはislamiqueという単語を用います。フランス語ではここは混同してはいけない、という認識で一致しており、musulmanという単語に悪いイメージを持つ人はいません。反対にislamiqueやislamismeという言葉にはfondamentalisteやradicalという言葉が併せて使われることもあり、悪いイメージが伴う単語とみていいでしょう。これらの単語をあえて使うとするならば私の通りにあるのはboucherie musulmanです(決してislamiqueではありません)。実際にはboucherie halalと看板に記載されています。

 

さて、そんな私の住む通りでは事件の直後かなり興味深い変化がありました。

 

上に書いたようなケバブ屋やインド料理屋、バーなどは普段から非常に賑わっています。店内に入りきれなくて写真のように店の外で立って飲んでいる人もたくさん。そうしたお店は事件後も変わらず賑わっています。1割くらい人は減っているかもしれませんが、ぱっと見た感じは一緒。

 

それに反して、アメリカ系のレストラン、ハンバーガーショップは事件後お店にいる人の数が激減しました。普段は20人くらいの行列が絶えないお店にもかかわらず。おそらくパリに観光に来たアメリカ人に有名で(日本人がラーメン屋に行くような感覚?)、その層がごっそり抜けた、ということなのでしょう(もしかしたらオペラ界隈にある日本食屋も似たような状況なのかも)。

 

といったところがパリの事件後の大筋。思っていたよりも警察や軍隊を見る機会は少ないです。今朝方もまた事件が起きましたし、明日も犯行予告(犯行計画)がグランダルシェの辺りかCDGのあたりであると聞くので、引き続き気を引き締めて生活したいと思います。