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28th November 2015

2015/11/28   -作品演奏会関連

電車で2時間弱の距離にあるとはいえブリュッセルのMolenbeek地域は私にとっては知らない土地。日本に住む方がパリに住む人に対してご心配いただいたのと同じように、パリに住む私はブリュッセルで危険なできごとがないことを祈っています。住んでいる地域、よく行く地域によって当然違うでしょうが、少なくとも私の生活圏のパリは完全に日常に戻りました。当然ながら警戒を怠ることはできませんが。

 

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さて、演奏会のお知らせです。今年の冬は2作品が4カ所で演奏されます。

 

《欄間》

 

Camerata Stravaganza第1回公演「鏡演DUO」
めぐろパーシモンホール・小ホール
2015/12/21(月)18:45開演
前売券:2,000円、当日券:2,500円

 

演奏者は鶴田麻記さん(トランペット)、倉冨亮太さん(ヴァイオリン)と、若手の最注目株のふたりで、今からとても楽しみです。

 

演奏会は、パリ国立高等音楽院でともに学ぶ、フルーティストの内山貴博君が立ち上げた団体Camerata Stragavanzaのお披露目公演であり、内山君のアイデアがふんだんにつまった演奏会です。今回とりわけ注目すべき点は編成がすべて二重奏であるということ。めいめいの作曲家が二つの楽器に対してどのような関係性を与えたか。そのアイデアの違いに着目して聴くと大変興味深いことと思います。

 

他に演奏される作品は、パリ国立高等音楽院の先輩である松宮圭太さんの作品、大先輩である福士則夫さんの作品、現在同音楽院で電子音楽の教鞭をとるLuis Naón氏の作品など、この学校にゆかりのある作曲家の作品が多くとりあげられます。

 

演奏家は内山君が全幅の信頼を寄せる素晴らしい方ばかりです。同時代の作品に対しては解釈の領域まで演奏の精度を高めることが非常に困難なのですが、どの作品に対してもとても高いレベルでの演奏を期待することができる、そんな布陣です。

 

以下に演奏家と作品を一覧でご紹介します。

 

内山貴博(フルート)
秋生智之(パーカッション)
井上ハルカ(サクソフォン)
石原悠企(ヴァイオリン / ヴィオラ)
江崎萌子(ピアノ)
大井駿(ピアノ)
倉冨亮太(ヴァイオリン)
土橋庸人(ギター)(特別出演)
鶴田麻記(トランペット)
中舘壮志(クラリネット)

 

André Jolivet / フルートとクラリネットのための「ソナチネ」より
佐原洸 / トランペットとヴァイオリンのための「欄間」
松宮圭太 / バリトンサクソフォンとギターのための「デヴィアシオン」より
André Jolivet / トランペットとパーカッションのための「エプタード」より
Arnold Schönberg / ヴァイオリンとピアノのための「幻想曲」
Einojuhani Rautavaara / フルートとギターのための「ソナタ」
福士則夫 / ピアノとパーカッションのための「シリカ」
Luis Naón / クラリネットとサクソフォンのための「デュエル1」
Darius Milhaud / 2つのヴァイオリンのための「二重奏曲 op.258」

 

演奏会フライヤー

 

以下にご案内がありますが、もう一つの作品および演奏会に関しては次回詳細をお伝えします。

 

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《欄間》

 

Camerata Stravaganza第1回公演「鏡演DUO」
めぐろパーシモンホール・小ホール
2015/12/21(月)18:45開演
前売券:2,000円、当日券:2,500円

 

お問い合わせ、ご予約:camerata.stravaganza@gmail.com

 

《Alpha Centauri》
寺田麗美×井上ハルカ サクソフォンデュオコンサート東京公演
すみだトリフォニーホール・小ホール
2016/01/07(木)19時開演
前売り券:3,000円、当日券:3,500円

 

お問い合わせ、ご予約:sax.duoconcert@gmail.com

 

《Alpha Centauri》
寺田麗美×井上ハルカ サクソフォンデュオコンサート大阪公演
ATC南港サンセットホール
2016/01/09(土)14時開演
前売り券:3,000円、当日券:3,500円

 

お問い合わせ、ご予約:sax.duoconcert@gmail.com

 

《Alpha Centauri》
寺田麗美×井上ハルカ サクソフォンデュオコンサート愛媛公演
萬翠荘・謁見の間
2016/01/11(月、祝)14時開演
一般前売り券:2,000円、一般当日券:2,500円
一般前売り券:1,500円、一般当日券:2,000円

 

お問い合わせ、ご予約:sax.duoconcert@gmail.com

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18th November 2015

2015/11/18   -日常のあれこれ

 

パリで起きた集団襲撃事件から数日が経ちました。

 

金曜の夜に襲撃がおき、その直後の土曜日の朝はやや人が少ないとは思いましたが、ほとんど普段通りの活気。私自身も野菜屋やスーパーマーケットに行きました。バイアスがかかっているのか、やっぱりフランスの人もこうした事件の直後だと買いだめするのかな、と思いましたが、土曜日に買いだめするのはごく普通の習慣なので、その延長なのでしょう(普段より多少量が多くなっていたとしても)。

 

日曜日には通りから出てメトロに乗りました。多少人は少ないかな、と思わないでもなかったですが、少なくない人数がメトロには乗っていました。あとこれは事件後からの全体的な傾向ですが、Colis suspect(不審物)でメトロが止まったり道が封鎖されたりすることが以前と比べて非常に多いです。

 

月曜から学校は通常通りに始まりました。1月もそうでしたが、事件直後の平日には正午に1分間の黙祷をする習慣がフランスにはあります。パリ国立高等音楽院の場合は学長がスピーチしたあとに全員で黙祷。こうした機会がたびたび訪れてはほしくないのですが…既に概ね街は通常通りに動いています。

 

普段の3投稿分程度書くことになりますが、続けて書きます。

 

私が住んでいる通りはいくつもの文化が混在しています。スーパーマーケット、野菜屋、パン屋、コーヒー屋やお茶屋、バーなどのフランス固有のものや、フランス企業、中華ス—パーや中華総菜店(韓国や日本のお店はおそらくありません)、インド料理屋、ハラルと看板に明記してあるイスラム系の肉屋やケバブ屋、アメリカ由来のハンバーガー屋など。これらが1つの通りの中に数えきれないほど並んでいます。この地域は安い飲み屋があることで知られており、どのお店も一体どこから人が来るのかと思うほどに賑わっています。クリスマスだろうが新年だろうが、ほとんどのお店は営業しており、フランスっぽくないといえばフランスっぽくない通り(クリスマスや新年には閑散とする、というフランスの描写がありますが、そのような地域もたくさんあります)。

 

余談なのですが、形容詞の話。「イスラム教の」という意味にはmusulmanという単語を使うのに対して、「イスラム原理主義(イスラム国)の」という意味にはislamiqueという単語を用います。フランス語ではここは混同してはいけない、という認識で一致しており、musulmanという単語に悪いイメージを持つ人はいません。反対にislamiqueやislamismeという言葉にはfondamentalisteやradicalという言葉が併せて使われることもあり、悪いイメージが伴う単語とみていいでしょう。これらの単語をあえて使うとするならば私の通りにあるのはboucherie musulmanです(決してislamiqueではありません)。実際にはboucherie halalと看板に記載されています。

 

さて、そんな私の住む通りでは事件の直後かなり興味深い変化がありました。

 

上に書いたようなケバブ屋やインド料理屋、バーなどは普段から非常に賑わっています。店内に入りきれなくて写真のように店の外で立って飲んでいる人もたくさん。そうしたお店は事件後も変わらず賑わっています。1割くらい人は減っているかもしれませんが、ぱっと見た感じは一緒。

 

それに反して、アメリカ系のレストラン、ハンバーガーショップは事件後お店にいる人の数が激減しました。普段は20人くらいの行列が絶えないお店にもかかわらず。おそらくパリに観光に来たアメリカ人に有名で(日本人がラーメン屋に行くような感覚?)、その層がごっそり抜けた、ということなのでしょう(もしかしたらオペラ界隈にある日本食屋も似たような状況なのかも)。

 

といったところがパリの事件後の大筋。思っていたよりも警察や軍隊を見る機会は少ないです。今朝方もまた事件が起きましたし、明日も犯行予告(犯行計画)がグランダルシェの辺りかCDGのあたりであると聞くので、引き続き気を引き締めて生活したいと思います。

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15th November 2015

2015/11/15   -日常のあれこれ

 

パリ起きた集団銃撃事件に関して。

 

昨日ご紹介したLe FigaroのページのLes six lieux des attaquesという記事(14日7時47分)に襲撃された6カ所が紹介されています。私個人としても実際の位置関係が掴みにくかったので、地図を作りました。

 

Bataclan:3時間立てこもり、死者は最低82名
Stade de France:死者1名、自爆3名
Rue de Charonne:死者は最低18名
Rue Alibert, Rue Bichat:死者は最低12名
Rue de la Fontaine au roi:死者は最低5名
Boulevard Voltaire:自爆1名

 

14日23時48分時点のニュースによると合計死者数は129名、負傷者は352だそうです。

 

ついでの話ですが…フランス語でKamikazeという単語は自爆者、自爆同様の、といった意味として定着している帰化語で、今回幾度となくテレビで聞きました(日本を意識して使っている人はいません)。

 

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13日(金)の夜に銃撃事件がありました。14日(土)は近所に買い物をしに出かけ、今日15日(日)の昼に友人の家に行きました(本当は夜に食事会をする予定だったのですが、それは先が読めなかったためやむなくキャンセル。しかし諸々の事情で昼間に出かけました)。インターネット上でチャットしているのとは情報量が格段に違う。。。それぞれの持っている情報を統合すると、今回の事件がいかに私たちの世界に近いものか思い知らされます。いつくかのエピソードを聞いたので、日を改めて書こうと思います。

 

暗くなり始めた頃に解散し、普段通りにメトロに乗りましたが、家に着いたタイミングでレピュブリック広場で大騒ぎ、とニュースでみてビックリ。そこはつい先ほど私たちがメトロに乗った駅。実際は誤解や爆竹(この時期に…)でしたが、以前予断を許さない状態にあることにかわりはありません。実際13日にも誤報がいくつかあったようです。

 

Liberation紙のページでリアルタイムの情報を見ることができます。

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15th November 2015

2015/11/15   -日常のあれこれ

 

日本でも報道があったと思いますが、11月13日の21時頃から、パリ市内にて無差別銃撃事件が起りました。事件から1日が経ち、様々な情報が整理されています。

 

Le Figaro紙のウェブページは情報が自動的に更新されるため重宝しています。

 

・同じLe Figaro紙の別のページ。事件に関連した映像を見ることができます。

 

・もともとある言葉が特定の言葉の代名詞となることが多い国ですが(potは友達という意味だったり、maisonは学校という意味だったり)、今回の無差別銃撃(fusilladeやattentat)はguerre、戦争という言葉を使うべきだ、というニュースもあります。(L’obs)

 

今回の襲撃。1月の新聞社襲撃と動機は同じ(軍事報復)ですが、対象となった場所が私たちにとっては身近なところが多いです。犯人側からすれば意図的に場所を選んでいるようですが、こちら側からすれば無差別に等しいです。

 

最初に襲撃があったLe petit cambodgeは私も以前食事をしにいったことがある場所(とても美味しかったです)ですし、サッカースタジアムではフランス代表とドイツ代表の国際試合が行われていたため、数は多くないにしろ訪れていた日本人もいることでしょう。今回最も死傷者が多く出たライブ会場、Le Bataclanは日本の歌手が来仏公演を行う場所だとも聞いています。

 

単純に死傷者の数が1月とは比べ物にならないというだけでなく、日本人や日本人留学生が行く可能性のある場所でこうした痛ましい事件が起きたこともあり、パリの留学仲間の間では緊張状態が続いています。

 

街は既に普段通り動いています。公共交通機関も運行し、通りも人で賑わっています。個人的には街の人はまとめ買いしている印象を受けましたが、元々土曜日にまとめ買いするのは普通のことなので、単なる習慣の延長なのでしょう。ただトイレットペーパーが売り切れ、という話も聞きます(日本のような生活用品の買い占めは私の知る限り起こっていないようです)。

 

いずれにせよ銃撃戦が起きたのはつい昨日のこと。1月の事件は3日続きました。以前予断を許さない状態なので、最警戒態勢で、日々を過ごしたいと思います。

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9th November 2015

2015/11/09   -日常のあれこれ

 

フランスには学校に関連した休み、vacances scolairesが公的に定められています。夏のものを除いてすべて2週間、授業はありません。

 

http://cache.media.education.gouv.fr/file/Services/17/1/calendrierscolaire20152016_296171.pdf

 

10月末はTousssant(諸聖人の日と日本語では呼ばれるそうです)のバカンス。Licence(学部)及びMaster(修士)の制度を持つ学校ではこのバカンスのみ1週間です。例えばパリ音楽院やPôle supérieurなど。最近までこのバカンスは公的にも1週間なのだと思っていた私は、2週間のバカンスを活用していたCRR(地方音楽院)や私立の学校の友人達がとても輝いて見えました。

 

といってもバカンス中でもすることは変わりません。結局毎日学校に行っていました。普段は人が多く、誘惑も多い学校ですが、バカンス中は人が少ないので勉強にはとてもいい環境です。。。と思っていたのもいつのことやら、既にバカンスが終わって一週間が過ぎてしまいました。。。